出雲市に居住する外国人・外国出身者の数は、地域経済の状況を反映して年々増加する傾向にあり、平成27年(2015)12月末時点の市内における外国人住民は、2,744人で、本市の人口に占める割合は1.57%になっています。
特に、ここ数年でブラジル国籍を持つ方の割合が増加しており、1,700人を超える方が出雲に在住されています。
この様な現状で、国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと=多文化共生が求められています。
多文化共生は、教育現場で、職場で、地域で、商店で、あらゆる場所で行われる言葉による意思疎通から出発しますが、その取り組みは多岐に渡ると思われます。
出雲市多文化共生推進プラン(案)は、2016年3月7日に行われた平成27年度出雲市議会3月議会 総務委員会に提出されました。
今後、パブリックコメント等を経て、平成28年度6月議会に完成版の計画が示される予定です。
国籍別人口(平成27年12月末:人)
国籍 | 世帯数 | 男 | 女 | 合計 |
---|---|---|---|---|
総計 | 62,919 | 84,759 | 90,359 | 175,118 |
日本 | 61,093 | 83,223 | 89,151 | 172,374 |
オーストラリア | 1 | 3 | 1 | 4 |
ブラジル | 1,216 | 1,232 | 524 | 1,756 |
ミャンマー | 33 | 0 | 33 | 33 |
バングラデシュ | 10 | 14 | 14 | 28 |
カンボジア | 20 | 0 | 20 | 20 |
カナダ | 6 | 6 | 1 | 7 |
中国 | 259 | 86 | 278 | 364 |
コロンビア | 1 | 1 | 1 | 2 |
フィンランド | 1 | 0 | 1 | 1 |
フランス | 1 | 1 | 0 | 1 |
インド | 3 | 3 | 0 | 3 |
インドネシア | 18 | 6 | 19 | 25 |
イタリア | 0 | 0 | 1 | 1 |
ジャマイカ | 2 | 0 | 2 | 2 |
朝鮮 | 16 | 19 | 10 | 29 |
韓国 | 58 | 69 | 69 | 138 |
ラオス | 0 | 0 | 1 | 1 |
モンゴル | 3 | 4 | 5 | 9 |
ペルー | 1 | 1 | 0 | 1 |
フィリピン | 53 | 25 | 159 | 184 |
ロシア | 0 | 0 | 1 | 1 |
スイス | 0 | 0 | 1 | 1 |
タイ | 2 | 2 | 2 | 4 |
タンザニア | 1 | 1 | 0 | 1 |
英国 | 1 | 2 | 0 | 2 |
米国 | 13 | 9 | 7 | 16 |
ベトナム | 106 | 50 | 58 | 108 |
無国籍等 | 1 | 2 | 0 | 2 |
外国人住民計 | 1,826 | 1,536 | 1,208 | 2,744 |
出雲市多文化共生推進プラン(案)
出雲市多文化共生プラン(案)より抜粋
近年、本市においては、外国人住民の増加に伴い、そこに暮らす日本人住民及び外国人住民の行政サービスに対するニーズも多様化してきています。そして、日本人住民と外国人住民が同じ地域に共に暮らしていく上で、いくつかの課題を抱え、その対応が必要となってきています。
課題解決には、日本人住民は外国人住民を一時的な滞在者としてだけではなく、共に暮らす地域住民として受け入れ、行政は地域と連携して外国人住民と共に暮らしていくための礎を築くことが、求められています。
また、日本人住民は外国人住民を良きパートナー・良き隣人として受け入れ、共に暮らしやすいまちづくりを進めていくことが求められています。このプランは、本市における多文化共生を推進するための取組方針を示すものとして策定しました。