平成25年の出雲市議会選挙で初当選した議員8名は、会派を超えて定期的に集まり研修会等・懇談会を開催しています。
今回は、私(湯浅啓史)が幹事を務める順番となり、研修会+懇談会という形で、先般5月28日(2015年)に開催しました。
今回のテーマは、「まち・ひと・しごと創生」について。
講師に総合政策部 高田部長をお招きし、出雲市の現在の取り組み状況や考え方について説明していただきました。
高田部長の説明をもとに、予定の時間いっぱいまで活発なディスカッションとなり、時間が足らず研修会後の懇談会の場でも大いに意見交換を行いました。
出雲市では、「人口ビジョン」および「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定中であり、大まかなスケジュールは以下のように計画しているとのことです。
- 6月議会初日 全員協議会 骨子案提示
- 6月中旬より約1ヶ月 意見募集
- 9月議会初日 全員協議会 素案提示
- 10月 最終案策定
以下は、骨子案となる前の基礎資料からの抜粋です。
出雲市の人口ビジョン骨子案から
将来人口推計 2010年:171.485人 2040年:138.028人(21.9%減少)
既設目標(出雲市総合振興計画「出雲未来図」)
平成33年度(2021) 住基台帳人口17万人台
新たな目標設定
- 合計特殊出生率を上昇させ、自然増につなげる
- 転入を促進し、社会増につなげる
↓ - 2020年3月の目標人口 168.000人(社人研推計 約163.000人)
- 2060年の目標人口 150.000人台(社人研推計 約111.800人)
社人研=国立社会保障・人口問題研究所
出雲市まち・ひと・しごと創生総合戦略骨子案から
- 出雲の特性を生かした魅力ある雇用の場を創出
- 出雲との縁をつなぎ、ひとの流れをつくる
- 出雲で縁を結び、子育てしていく希望をかなえる
- 住みやすさNo.1のまちづくりを行うとともに、住民による主体的な地域づくりを進める
- 広域連携による魅力ある圏域づくりをめざす
それぞれの事業内容については未だ具体案となっていない
雑感
目標人口の設定にはやや無理があるのではないかと思われまる。出生率ににおいて、現在1.75であるものを2040年には2.30を目標とするようですが、一夫婦に3人子どもを生んでもらわなければ達成できない状況となります。
また、年々未婚率が上がっているものを、かなり低下させなければ目標人口には達しない気がします。
総合戦略を立てで事業を展開して行くにあたり、必要になってくるのがその費用です。地方創生という打ち出の小槌があるわけではなく、国の財政が逼迫している中、総合戦略で策定した事業計画を、実際に予算化し実行できるのかは不透明と言えるでしょう。
また、各地域が他地域からの人口流入を促進させようとして、地域間競争が激化する事が予想されことから、「広域連携」という言葉は絵に描いた餅になりはしないかと心配しています。