平成26円(2014)2月7日(金)に開催された行財政改革特別委員会において、行財政改革推進課より、「施設評価の基本的な考え方(採点基準案)」、「公共施設の可視化基準と評価項目と配点(案)」が示されました。
これは、出雲市にある約800の公共施設のうち、第1次見直し対象施設(203施設)について、見直しの客観的な判断材料を得るために数値化をする基礎となるものです。
現在は、採点基準案が示された段階で、個々の施設についての評価(数値化)を行っている状況ではありません。
また、採点基準によってはじき出された数値によって公共施設に序列をつけ、数値の思わしくないものから順に処分を決めるという性格のものではありません。
数値化したデータもひとつの判断材料として議論を進めることとなります。
特別委員会では委員から様々な意見が出され、今後、配点を今一度見直しを行う事となりました。
3月議会には、新たな行財政改革大綱とそれに伴う実施計画が示される予定ですが、実施計画中に「施設評価の基本的な考え方(採点基準)」と「公共施設の可視化基準と評価項目と配点」 が盛り込まれる予定です。
従って、3月7日に開催予定の総務委員会で審議される事となります。
更に、3月中には203施設の個別施設状況を作成・公表する予定となっています。
最終的には、採点基準を元に平成23年度~25年度の数値(利用者数や一般財源所要額など)によってはじき出されたデータを9月議会を目標に公表していく方針です。
施設評価の基本的な考え方(採点基準案)の項目
- ア、一般財源投入割合(一般財源所要額/維持管理費)
- イ、利用者一人あたりの一般財源所要額(一般財源所要額/利用者数)
- ウ、築後の経過年数(建設からの経過年数)
- エ、修繕見込み(今後10年以内の修繕見込み額)
- オ、類似施設の設置状況(民間施設を含む類似施設との距離)
- カ、利用者数の推移(3年トレンド)
今回示された配点案と私案では評価項目に大きな隔たりはありません。ここでは配点を記しませんが、評価を10段階に別けて配点する案となっており、この点も同様となります。
ただ、執行部案では各項目で全体の分布が示されていません。
各項目で全体の分布を見た上で段階分けするなど、もう少し調整が必要だと感じています。
しかし私案では平成23年度のデータを使用していましたが、執行部案では平成23年度から25年度の3カ年データを用いるとの事で、この点は大いに評価できます。
検討対象項目私案(行財政改革特別委員会2013-12-25に提出した私案)